飯舘村の役場に向かうと、役場の前には放射線量を示す大きなカウンターが数値を示していた。回りを見渡すと、隣の建物に沢山の車が止まっていた。年齢層の高い方々が、警備用のジャケットを着て車に乗り込んでいる。「こんにちわ」というと笑顔で会釈をしていただいた。隣の建物に近づくと「いいたて全村見守り隊 詰所」という紙が貼られていた。話を少し聞こうと思ったが、取材は受け付けておりませんという張り紙があちらこちらに貼られていたので、話しかけれる雰囲気ではなかった。
しかし、一歩役所から出れば、線量は一気に上昇し、我慢できる数値ではない。これだけの広大な森林や野原を移染することは、論理的に考えると難しいと言えることは誰の目に見ても理解できる。この現実を私たちは知らなければならない。知ることにより、何が必要で、何が不必要なのかを考え、自分の考え、意見を持たねばならない。
郡山市議会議員の蛇石さん、滝田さん、ハーメルンの志田さんとのミーティングを終え、私は木田さん、蛇石さん、志田さんと一緒に福島の現状を知るために飯舘村へ向かった。郡山市の屋外の線量は、場所にもよるが0.6〜0.8μSv、室内に入ると0.15〜0.2μSv。関西は屋外でも室内でも0.08〜0.15μSv。単純に比較すると6〜8倍が郡山市の屋外の日常といえる。
ところどころに、避難区域の仮設住宅の案内看板が目につく。これが現実。川俣町を通過するあたりから、車内の線量が0.8〜1.2μSvと高くなる。まわりは、森林に囲まれた場所。そして、飯舘村の看板が見えてくる。絵に書いたような日本の田舎風景が広がる。穏やかな陽射しが余計にそう思わせるのか…。しかし、人影がない。公民館らしき場所に止まり、降りてみる。カウンターの数字が上昇する。カウンターを下においてみると数値が上昇する。警報アラームがなる。言葉がでない。これが現実・・・。
ハーメルン代表の志田さん、現地のハーメルン支持者に会ってきました。また、郡山市でおこなわれた、原子力委員会主催の「原子力発電所における中長期措置についてご意見を聴く会」に参加し、福島県民の声を聴いてきました。〒656-1724
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